東京オリンピックに向けたテロ対策合同訓練に参加しました!

2019年2月4日

東京都港区 三田警察主導による、東京オリンピック・パラリンピックを見据えたテロ対策合同訓練に、Drone International Association ( 運営会社:株式会社ビーガル )として参加をさせて頂きました。

場所は、田町駅前にある港区スポーツセンターのアリーナ。 ここは東京オリンピック、パラリンピックにおける「ハンドボール」「ウィルチェアラグビー」の公式練習会場となっており、世界各国の選手が練習を行う会場となっています。

今回の訓練参加では、警察としても今後のドローン活用を視野に入れ、その有用性を訓練の中で皆様に知って頂く事を目的として、ドローンの教育事業を行っている Drone International Association と連携、協力させて欲しいという大変光栄なお誘いを頂いた事で実現した企画でした。

訓練の様子

訓練内容としては、一般的な競技場に不審者2名、及び、不審物(爆発物)設置の形跡あり、という想定。

スポーツセンター職員様の不審者対処から始まり、警察への通報、ドローンによる不審者・不審物の迅速な発見、駆けつけた警官による不審者逮捕まで、という流れで行われました。

”さすまた” の使い方や、”ネットランチャー” の実演、からまった人へさすまたで追い打ち!など、実際の現場で使える不審者制圧のテクニックを教えて頂き、いざスポーツセンター職員様による、不審者発見時の対処訓練が始まります。

アリーナ席に不審者を2名発見。職員が声を掛けますが、不審者はアリーナの爆破予告をして走り去ります。

物陰に隠れている不審者1名を職員が発見。警察に通報をしますが、職員だけでも可能な対処方について警察のレクチャーを受けながら、不審者の制圧を試みます。

さすがに職員は警察ではないので、人命第一な対処法がよく伝わってきます。
職員自ら直接制圧するのではなく、出来る限り警察が来るまでの時間を稼ぎながら、身を守る為の方法、相手に攻撃をさせない為の方法などが詳しく説明されます。

そして1人目の不審者が警察に連行された後・・・もう1人の不審者が見つからない。

そこで、上空から安全かつ迅速に不審者を発見する為に、ドローンを使った捜索を警察からDIAへ要請が入ったという形で、Phantom 4 Pro による捜索を開始します。(操縦はDIA所属の東京方面で活動を行っているインストラクターが実施しました。)

プロポからHDMI経由でプロジェクターに映像を映し、不審者を探し出します。

モニターに映し出された隠れる不審者。そこへすぐさま警察が駆けつけ、犯人を取り押さえます。

そして、アリーナ席のどこかに仕掛けられたと思われる爆発物も、ドローンを使って捜し出します。

座席の裏から探し回っても見つからない、2段目席の足元に置かれた不審物でも、ドローンからの撮影であれば一目瞭然ですね。関係者が探し回って怪我や爆発に巻き込まれたり、慎重にならざるを得ない状況で時間ばかりが経過してしまうような問題も非常に少なくなります。

今回の訓練で、警察関係者の方々にも、スポーツセンター職員様、また、一般からの参加者様にも、ドローンの有用性、利便性をお伝えする事が出来たと思います。

ニュース等ではドローン墜落や、海外でのテロ利用、空港上空での不審な飛行による空港閉鎖など、ネガティブな情報ばかりが飛び交う日本国内ですが、適切な使い方を学び、有益な事に利用する事で得られるその価値、存在意義は、これからの生活を一変させてしまう程の可能性を秘めているものだということを、今回の訓練の場においてお話させて頂ける機会もありました。

皆様がドローンに対して、良い意味で大変興味を持って頂き、訓練後にお話をしに来る方などもいらっしゃいました。

Drone International Association としましては今回の訓練に参加出来た事は大変喜ばしい事だと思っております。今後も警察関係者様や、その他機関からの要請に対して積極的に協力させて頂き、ドローンの有効活用方法、適切な使い方等を皆様にご提供していけるよう活動してまいります。

Drone International Association 認定インストラクター 平川 崇之